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遺言書のお話

2025年12月28日

“その日”は突然やってくる──40代から始める「親と終活の話」、できていますか?

大阪の遺言書作成サポート司法書士ゆいごんのしげもり

※間違いない濃厚ドロドロ豚骨ラーメン


“その日”は突然やってくる──40代から始める「親と終活の話」、できていますか?


 


【はじめに】


「うちの親はまだまだ元気だから」「なんとなく話しづらくて…」

そう思って終活の話を先送りにしていませんか?


相続手続きWebサービス「そうぞくドットコム」を運営する株式会社AGE technologiesが2025年12月に公開した「終活に関する意識・実態調査」によると、約4割の方が「親と終活の話し合いを持てなかった」と回答しています。その主な理由は「きっかけがなかった」(40.3%)というもの。


司法書士として相続や高齢者支援の現場に携わってきた経験から、こうした“対話の不足”が、残された家族にとって大きな心理的・実務的負担となってしまうケースを数多く見てきました。


今回は、80代の親を持つ40代の方々に向けて、「なぜ終活の話ができないのか」「どう始めればいいのか」について、調査データと実務経験を交えてお伝えします。




【第1章】終活の話が“できなかった”人が4割もいるという現実



AGE technologiesの調査では、「親と終活の話し合いをできなかった」と答えた人は約4割(39.8%)にのぼりました。



その理由として最も多かったのが「きっかけがなかった」(40.3%)。

その他には「何から話せばいいかわからなかった」(24.7%)、「まだ先のことだと思っていた」(23.4%)など、決して“無関心”なのではなく、“方法”や“タイミング”がわからなかったという声が多数を占めています。



ここからわかるのは、多くの人が「話す必要性は感じているけれど、具体的な行動には至っていない」ということ。まさに終活の話題は、頭の片隅にはあるのに、日常の会話として浮上しづらいテーマなのです。



しかしその結果、いざ親を見送ったあとに待ち受けるのは、





  • 実家の片付けの大変さ



  • 手続きの煩雑さ



  • 「もっと話しておけばよかった…」という後悔




という現実です。





【第2章】終活で“後悔が多かったこと”トップは「実家の片付け」



調査結果によると、「実家の片付け・持ち物の整理」が最も後悔された項目で、40.8%の人が「困った・後悔した」と答えています。



これは決して物理的な負担だけではありません。遺品一つひとつに思い出があり、どれを捨て、どれを残すかに迷い、時には家族間で意見が分かれる。さらに、それらの整理を“悲しみの最中”にしなければならないという、精神的な重さもあるのです。



また、「感謝を伝える会話」(36.7%)や「資産・口座の整理・リスト化」(28.6%)といった“心の整理”や“情報の共有”も、できなかったことへの後悔として多く挙げられました。





【第3章】司法書士として感じる「元気なうちに話す」ことの大切さ



私は大阪で司法書士事務所を運営し、毎月30件を超える相続・不動産登記の相談をお受けしています。



その中でたびたび感じるのは、「親が元気なうちに、もっと話しておけばよかった」という相談者の声です。



例えば、相続の際に銀行口座や不動産の情報がわからず、手続きが何ヶ月にも及ぶケース。また、本人の意思が確認できず、兄弟間で意見が対立してしまうケースも。



一方で、親御さんがエンディングノートに希望を書き残していたり、口座や資産を事前に整理していた場合には、手続きもスムーズで、何よりも「気持ちの整理」ができているご家族が多い印象を受けます。



「終活」とは、相続や介護の準備だけではありません。自分の人生を振り返り、家族と向き合う“心の時間”でもあるのです。





【第4章】今日からできる「終活のきっかけ」3つの工夫



終活の話を切り出すのが難しいのは当然です。だからこそ、無理のない“きっかけづくり”が大切です。



① ニュース記事やテレビ番組を話題にする

「最近、こんな調査結果が出ていたよ」とさりげなく話を振るだけでも、相手の関心を引くことができます。今回のような実態調査は非常に良い材料になります。



② 実家の片付けを“イベント化”して一緒に始める

「一緒に古い写真を見ながら、整理しようか」と誘えば、自然と思い出話が出て、終活の話につながりやすくなります。



③ エンディングノートを一緒に見る・書く

「お母さんも一冊持ってる?」と一緒に中身を確認するだけでもOKです。「自分のも書いてるよ」と伝えることで、親世代も抵抗感が減ります。





【第5章】“一人で抱えない終活”──家族終活という考え方



AGE technologiesでは「家族終活」という言葉を提唱しています。まさにこの考え方は、これからの時代に欠かせないキーワードだと思います。



高齢の親が一人で終活を考えるのではなく、40代・50代の子ども世代が寄り添い、家族全体で“人生のまとめ”に向き合う。それが、心残りの少ない見送りと、スムーズな相続につながっていきます。



そして何よりも大切なのは、元気なうちに、前向きに、終活をスタートすることです。





【第6章】デジタル終活──これからの時代の新しい課題



また、見落とされがちなのが「デジタル終活」。



調査でも「ログインIDやパスワードがわからず困った」という声が多く寄せられました。





  • 銀行のオンライン口座



  • SNSやメールアカウント



  • サブスクリプション契約



  • 写真データやクラウドストレージ




これらをどうするのか、どこに情報を残すのか──。一度、親と一緒に棚卸しをしてみることをおすすめします。



最近では「デジタル終活ノート」や、パスワード管理アプリなどもあります。司法書士としても、デジタル遺品の整理ができずに手続きが進まない例にたびたび出会っており、ますます重要性が増しているテーマです。





【まとめ】40代のあなたが、今日できること



終活は、「そのうちやらなきゃ」と思っていても、なかなか行動に移せないものです。



でも、それを「今日話せるきっかけ」に変えることができるのは、今この記事を読んでいる40代のあなたです。



✅ ニュースを話題にして、親に声をかけてみる

✅ エンディングノートを一緒に見てみる

✅ 実家の整理を一緒に始めてみる

✅ デジタル情報をリストアップしておく



どれか一つでも、小さく始めてみてください。



終活は、“死”の準備ではありません。

“家族の未来”と“自分の人生”を大切にするための時間なのです。



次回は、「実家の片付けをどう始めるか?」について、より具体的なステップをご紹介します。



司法書士として、これからもご家族にとって安心できる情報を発信してまいります。





司法書士しげもり法務事務所

代表司法書士 繁森 一徳(しげもり かずのり)

 



※この記事は、株式会社AGE technologiesの「終活に関する意識・実態調査(第1回)」の内容をもとに作成しています。




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