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遺言書のお話

2025年05月23日

なぜ今、20代が遺言書を書くのか?──若者の「終活」から見える時代の変化と司法書士の役割

大阪の遺言書作成サポート司法書士ゆいごんのしげもり

※黒虎

なぜ今、20代が遺言書を書くのか?──若者の「終活」から見える時代の変化と司法書士の役割



【はじめに──終活は高齢者だけのものではない時代へ】



「終活」と聞いて、皆さんはどんなイメージを持たれるでしょうか?  

おそらく多くの方が「高齢者が人生の終わりに備えるもの」という印象を抱いているのではないかと思います。確かに、かつては終活といえば60代以降の方々が対象という考えが一般的でした。



ところが今回、葬祭事業を手がける「ティア」の調査により、「20代の4人に1人が終活に取り組んでいる」という驚きの事実が明らかになりました。しかも、その内容として「遺言書の作成」や「遺影の撮影」といった、非常に具体的な準備まで行っている人が少なくないというのです。



私は大阪市で司法書士事務所を営んでおり、日頃から相続・遺言・終活に関するご相談を受けております。高齢者のご相談が多いのはもちろんですが、最近では30代以下の若い方からのご相談も着実に増えている実感があります。



本記事では、調査データをもとに「なぜ若者が終活に関心を持つようになってきたのか」を掘り下げるとともに、司法書士としてできる具体的なサポートや、終活・遺言の本当の意義について、わかりやすくお伝えしたいと思います。



【調査結果から見る終活意識の変化──20代が60代を上回る意識の高さ】



まずは、今回のティアによる調査結果を簡単に整理しておきましょう。  

対象は20~70代の男女1500人(各年代250人ずつ)で、終活や葬儀についての意識を調査したものです。



その中で注目すべきポイントは以下の通りです:



- 「終活に取り組んでいる」と回答したのは全体の24.6%  

- 70代が48.0%と最も多かったが、次に多かったのがなんと20代(26.8%)  

- 60代は25.2%と20代より低い  

- 20代の終活内容としては、「遺言書作成」「親しい人へのメッセージ」「遺影の撮影」などが目立つ



また、自身の葬儀について「してほしくない」と答えた人が全体の62.6%を占めており、「してほしい」はわずか37.4%にとどまりました。特に40代・50代では「してほしくない」という割合が7割を超え、「葬儀不要」志向の強さが際立っています。



こうした数字を見て感じるのは、世代を問わず「人生の終わり方を自分で選びたい」という意識が高まっているということ。そしてそれが、若年層にまで浸透しているという、時代の大きな転換点です。



【若者が「終活」や「遺言書」に関心を持つ理由】



では、なぜ今の20代が終活に関心を持つようになっているのでしょうか?  

これにはいくつかの要因が考えられます。



### 1. 近親者の死や葬儀の経験



コロナ禍をきっかけに、若いうちから「死」や「人生の終わり」に直面する機会が増えました。  

祖父母の葬儀に立ち会ったり、突然の訃報に接したりする中で、「いつか自分にもその日が来る」という現実が他人事ではなくなったのかもしれません。



### 2. SNS・YouTubeでの情報共有



終活や遺言書の話題は、かつてはタブー視されがちでしたが、今はYouTubeやTikTokで若い配信者が「エンディングノートの書き方」や「もしもに備えるライフハック」などを紹介しています。  

情報へのアクセスがしやすくなり、終活のハードルが下がったといえるでしょう。



### 3. 家族構成や価値観の多様化



若い世代の中には「両親とは疎遠」「兄弟がいない」「パートナーと事実婚」など、法定相続の枠に収まりにくい背景を持つ方も少なくありません。  

そうした中で「自分の思いを形にしておきたい」と考えるのは、非常に自然なことだと思います。



【司法書士として感じる若年層の終活ニーズ】



私自身、30代・40代の方から「自分の遺言書を作りたい」と相談を受ける機会が増えてきました。  

特に未婚の方やペットを飼っている方など、「このままだと自分の意志が無視されてしまうかもしれない」と感じておられる方が多い印象です。



また、「終活」とは言っても、相続対策や節税が目的ではなく、「家族に迷惑をかけたくない」「気持ちを整理したい」という“感情的ニーズ”が動機になっているケースが大半です。



このような方々には、遺言書の法的側面だけでなく、気持ちの整理や家族への思いやりといった側面まで丁寧に寄り添う姿勢が求められます。



【終活・遺言書は「死への備え」ではなく「人生の設計図」】



ここで誤解してほしくないのは、「遺言書=死の準備」ではないということです。  

むしろ、遺言書を書くことは「今の自分を見つめ直す」ことに他なりません。



・大切にしたい人は誰か  

・どんな形で感謝を伝えたいか  

・万が一の時、誰に何を託したいか  

・最期はどのように迎えたいか



こうした問いに向き合うことは、どんな年齢であっても“生き方”を考えるきっかけになります。



【司法書士ができるサポート】



終活や遺言書作成において、司法書士として提供できる支援は多岐にわたります。



- 法的に有効な遺言書(自筆証書遺言・公正証書遺言)の作成支援  

- デジタル遺産(SNS・クラウド等)の整理アドバイス  

- 成年後見や家族信託など、将来に備える制度の説明と導入  

- エンディングノート作成のサポート  

- 若年層向けの終活・相続セミナーの開催



特に若い世代にとっては、法律用語や手続きの難解さがネックになりがちですので、「難しいことをかみ砕いて伝える力」が何よりも重要です。



【まとめ──人生100年時代の「終活」は20代から始まる】



人生100年時代を迎えた今、「老後に備える」というよりも「自分らしい生き方・最期をデザインする」ための終活が主流になってきました。  

20代で終活を始めることは、決して早すぎることではありません。それは、人生の地図を描き、より主体的に日々を生きるための一歩なのです。



司法書士として、また相続・終活を支援する専門家として、私はどの世代の方にも「安心してその日を迎えられる」ような準備をお手伝いしたいと考えています。



不安な気持ちを抱えたままにせず、まずはお気軽にご相談ください。  

終活は、人生を前向きに見つめるための優しい準備です。


――――――――――――  

司法書士しげもり法務事務所  

繁森 一徳(しげもり かずのり)  

大阪市にて相続・高齢者支援を専門に活動中  

高齢の親御さんをもつご家族、相続で悩まれている方へ  

「安心と納得の相続」を一緒に考えていきましょう。  


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