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遺言書のお話

2025年06月14日

相続税よりも重たい“負の遺産”——森永康平さんの言葉に学ぶ、これからの「終活」と家族への想いの整理

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※つけ汁たっぷり極厚チャーシューIN

相続税よりも重たい“負の遺産”——森永康平さんの言葉に学ぶ、これからの「終活」と家族への想いの整理



こんにちは。司法書士の繁森一徳です。  

今回は、経済アナリスト森永康平さんが語った、“父から引き継いだ負の遺産”という言葉をきっかけに、  

私たちが日々の暮らしや家族関係の中で向き合っておくべき「相続」と「終活」の本質について、司法書士の視点から深掘りしてみたいと思います。



 ■ニュースの概要:森永康平さんが明かした“負の遺産”の中身とは?



2024年1月に亡くなった経済アナリスト・森永卓郎さん。そのご子息であり、自身も経済アナリストである森永康平さんが、ニッポン放送の番組に出演し、父の死後に直面している“ある苦労”について率直に語りました。



その内容は、いわゆる財産の話ではありません。  

SNSなどを通じて寄せられる、父の過去の発言に関する苦情や批判に、森永さん自身が対応しなければならないというものです。



> 「うちの親父はSNSをやっていなかったので、すべての苦情が僕の元に来る」  

> 「ときどき、我慢できずに“文句は俺に言うな。俺、書いてないから”と返信してしまうこともある」  



と苦笑しつつ語る姿には、情報化社会の新たな“遺産”の形が垣間見えます。



さらに、「これは負の遺産ですよね」という問いかけに、森永さんはこう返しました。



> 「相続税、引いてくれって感じですね」



これは冗談半分かもしれませんが、心の奥底にはリアルな苦労と重圧があるのだと思います。



■「相続」は財産だけの問題ではない



私たち司法書士が相続に携わる現場でも、財産の名義変更や相続登記といった法律手続きに加え、  

・家族間の不和  

・亡くなった方の対人トラブルの後処理  

・金銭以外のモノや権利に関する揉めごと  

など、金銭に換算できない“心の重荷”を引き継がれる方が少なくありません。



例えば、故人が生前に誰かと交わした約束や未払いの借金があると、相続人にその請求が来ることがあります。  

また、親の趣味や活動(サークル・ボランティア・宗教団体など)の人間関係が残っていると、遺族がその関係を整理する必要に迫られるケースもあります。



ときに、亡くなられた方が「生前にした発言」や「価値観」が遺族の負担となることもあるのです。



これらはすべて、法律上の“相続財産”には載ってきませんが、現実の暮らしの中では非常に大きな影響を及ぼす“負の遺産”です。



■「物の整理」だけでなく、「想いの整理」を



終活と聞くと、多くの方が「身の回りの物を片付けること」とイメージされるかもしれません。  

もちろんそれも大切です。遺されたご家族が、遺品整理や空き家問題で苦労しないためにも、  

できる限り生前に整理しておくことは賢明です。



しかし、それだけでは不十分です。



・財産を誰にどのように分けるのか?  

・感情的に揉めそうな兄弟姉妹にはどう配慮するか?  

・遺された家族が迷わないように、どんなメッセージを伝えておきたいか?  

・誰かに謝りたいことや、感謝の気持ちは書き残してあるか?



こうした“想い”の整理こそが、本当の意味での終活です。



■「遺すべきでないもの」を遺さないための法的手段



では、どうすれば“負の遺産”を残さずに済むのでしょうか?  

そのための有効な手段として、以下のような法的制度があります。



◯ 遺言書



自筆証書遺言・公正証書遺言があります。誰に何を遺すのかを明確に示し、  

トラブルの芽を減らすことができます。付言(ふげん)事項として「家族へのメッセージ」を書き添える方も増えています。



◯ 任意後見契約



将来、認知症など判断能力が衰えたときに、信頼できる人に財産管理や手続きを任せる制度です。  

家族が困らないよう、あらかじめ準備しておくことが可能です。



◯ 家族信託(民事信託)



たとえば、自宅を売却せずに誰かに住み続けてほしい、特定の孫のために教育費を残したいといった細かい希望を叶える柔軟な制度です。  

財産を“遺す”ではなく、“託す”という考え方が土台になっています。



◯ 死後事務委任契約



死後の手続きを第三者に委任する契約です。  

葬儀・納骨・住居の明け渡し・SNSの解約など、家族や知人に負担をかけないようにしておくことができます。



これらの制度は、決して特別な人だけのものではありません。  

高齢者の方が“いまからできる備え”として、多くの方に選ばれ始めています。



■司法書士の役割:家族の“橋渡し役”として



私たち司法書士は、登記や契約などの法的手続きに加えて、  

ご家族の気持ちやご本人のご希望を丁寧に聴き取りながら、「今からできること」を一緒に考えるパートナーです。



とくに大阪市内・近郊では、  

・相続の手続きが必要な方  

・元気なうちに終活を始めたい方  

・お子様に迷惑をかけたくないと考えている高齢者の方  

からのご相談を多くお受けしています。



「司法書士に相談するのは何かあってから」ではなく、  

「何も起こっていない今だからこそ」できる支援があります。



■まとめ:「残す財産」ではなく「残さない配慮」こそ、真の相続準備



森永康平さんの「これは負の遺産ですね」「相続税、引いてくれって感じですね」という言葉には、  

相続が単なる“モノの引き継ぎ”ではなく、“人生の影響の受け継ぎ”でもあるという本質が滲み出ていました。



今、私たちにできることは何でしょうか?  

それは「家族に余計な重荷を背負わせないために、自分の想いを整理しておくこと」だと私は考えます。



財産の多い少ないに関係なく、  

・親としての責任  

・一人の人生としての区切り  

・遺された人たちへの思いやり



そういったものが伝わる“終活”が、家族の未来を守ります。



どんな些細なことでも構いません。  

相続や終活について「ちょっと聞いてみたい」ということがあれば、  

ぜひお気軽にご相談ください。



ご本人も、ご家族も、安心して日々を送れるように——  

そんなお手伝いができれば、司法書士としてこの上ない喜びです。



—  

司法書士しげもり法務事務所  

繁森 一徳(しげもり かずのり)  

大阪市天王寺区|相続・終活・不動産登記のご相談はお気軽に  


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