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遺言書のお話

2025年10月18日

「遺言にもあったようで…」の一言から考える。   ──親と過ごす“最後の家庭時間”を、どう迎えるか

大阪の遺言書作成サポート司法書士ゆいごんのしげもり

※灼熱地獄の熱々スープにつけ麺風呂桶盛り

「遺言にもあったようで…」の一言から考える。  

──親と過ごす“最後の家庭時間”を、どう迎えるか




【はじめに】  

最近、お笑いコンビ「サンドウィッチマン」の伊達みきおさんが、学生時代の思い出深いお店「定進堂」の“おばちゃん”の訃報をブログで伝えた投稿が、大きな反響を呼びました。  



懐かしいパン屋さん。思い出の味。  

そして「おばちゃん、ありがとうございました」という心のこもった言葉。  



そこには、芸能人としてではなく、ひとりの「息子世代の大人」として、亡き人を悼むまっすぐな想いが込められていました。  



特に注目を集めたのが、「遺言にもあったようで…大事にしたくないから、基本的には黙っていたみたいです」という一文。  



この言葉に、私は司法書士としてだけでなく、一人の家庭人としても、いろいろな想いがよぎりました。  



「お知らせをしない」ことを遺言に託す──  

それは、“静かに旅立ちたい”という意思の表れであり、  

“家庭の中の最後の形”でもあります。  



今回のブログでは、この伊達さんの投稿をきっかけに、  

● 遺言の持つ意味  

● 家族の中で交わしておきたい会話  

● 親の“最後の想い”をどう受け取るか  

について、家庭という視点から、私の想いを綴ってみたいと思います。



---



【1. 遺言とは、「財産の話」だけではない】  



遺言と聞くと、「誰に何を相続させるか」といった財産分与のイメージが強いかもしれません。  

確かにそれは遺言の大事な役割の一つです。  



けれど実際には、「知らせるか、知らせないか」  

「どのように送ってほしいか」  

「誰に気持ちを伝えたいか」といった、  

**“人としての最後の想い”**を形に残せるのも、遺言の力なのです。  



伊達さんのおばちゃんは、きっとこう思ったのでしょう。  

「私の死で大騒ぎにはなってほしくない」  

「静かに送ってもらえればそれでいい」  



その想いを、家族に伝え、周囲にも伝わるように「遺言」に記していた。  

これもまた立派な「終活」だと思います。  



亡くなったあとの段取りを、家族が迷わないようにする。  

誰に知らせるか、どうやって送りたいか。  



これは、親の責任でもありますが、  

**子どもとして「聞いておくべきこと」**でもあると私は感じます。



---



【2. 家庭内の“終活会話”が、家族の絆を深める】  



40代という世代は、多くの方が「親が80代」「自分の家庭も忙しい」真っただ中にいます。  

仕事に育児に、自分自身の健康問題にも向き合いながら、親のことも気になってくる。  



でも、親の方はもう「人生の終盤」に足を踏み入れています。  



何かあってからでは遅い。  

けれど、何もないうちには話しにくい──。  



この“終活の壁”に悩む方は非常に多いです。  



では、どんなふうに「終活の話」を切り出せばいいのでしょうか?  

私は、こういう言葉が入り口になると感じています。



・「お父さんが元気なうちに、聞いておきたいことがあるんだけど」  

・「最近、芸能人の遺言の話があったんだけど、親父はどう思う?」  

・「うちも、万が一のときのこと、ちゃんと話しておかないとね」  



会話の主導権は「子ども側」が持ってよいのです。  

「親にまかせる」ではなく、「親の想いを引き出す」。  



家庭というのは、本音を言える場所であってほしい。  

だからこそ、**「終活」や「遺言」は、家庭内でこそ丁寧に扱っていきたいテーマ**です。



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【3. 「知らせる」「知らせない」の選択と家族の葛藤】  



遺言に「知らせないでほしい」と書かれていた場合、家族としては葛藤が生まれます。  

「でも、あの人には知らせた方がよかったのでは…」  

「本人の意思を尊重すべきか、情を優先すべきか」  



こうした“送り方の迷い”もまた、家庭内のテーマとして事前に共有しておくと、トラブルを避けることができます。  



たとえば、  

● 家族葬にする予定か  

● 町内会には知らせるか  

● 親戚には誰まで知らせるか  

● お世話になった人にだけ連絡するか  



一つひとつの判断が、亡くなった方の「最後の印象」に関わります。  



何より、「親の意思を尊重した」ことが残された人の“後悔”を減らしてくれます。



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【4. 親の“最後の家庭”に寄り添う時間を持つ】  



80代の親がいるご家庭では、  

・お風呂が一人で入れるか  

・お薬を正しく飲めているか  

・通院はスムーズにできているか  

・気持ちが沈んでいないか  



そんな日常の一つひとつが、「家庭の最後の時間」になる可能性があります。  



大げさに言えば、  

**“今日が最後かもしれない”という心持ちで親と接する**ことも、後悔しないための方法です。  



・一緒に食べたごはん  

・何気なく見たテレビ番組  

・たわいもない電話のやりとり  



こうしたものが、実は本人にとっても「一番大事な家庭の記憶」になるのです。  



そして、亡くなった後に残る“家庭の風景”が、残されたご家族にとっての癒しにもなります。



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【5. 親から子へ、子から親へ。家庭のバトンを渡すとき】  



伊達みきおさんは、「おばちゃん、ありがとうございました」と素直に感謝を述べていました。  

この言葉が、とても印象に残りました。  



家庭の中で、こんなふうに感謝の気持ちを伝えられる関係。  

親が子を育て、今度は子が親を見送る。  

そのバトンを、しっかりと握っていくことが「家庭の終活」です。  



遺言は、そのバトンを確かに渡すための道具でもあります。  



だからこそ、「まだ早い」と思わず、  

40代の今だからこそ、「親の意思を知る」「親の想いを受け取る」時間を意識的に作っていただきたいのです。



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【まとめ:今日からできる3つのこと】  



最後に、80代の親を持つ40代の皆さんが、家庭内で今日からできることを3つ挙げてみます。



1. ■ 親と、日常の会話の中で「将来のこと」を話してみる  

 →「もしもの時、どうしたい?」「どんなお葬式がいい?」など、軽い雰囲気で。



2. ■ 遺言の相談を、司法書士などの専門家に相談してみる  

 →法律のことは無理に家庭内で抱え込まず、外部の専門家の知恵を借りるのも大切です。



3. ■ 自分自身もエンディングノートを書き始めてみる  

 →親に話す前に、自分が先に始めると、自然に家庭内の対話が生まれます。



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【最後に】  

「家庭」は、どんな時代も人にとっての“心の居場所”です。  

そして、人生の最後にその人が帰っていく場所でもあります。  



家族として、子どもとして、  

親の人生のしまい方に寄り添うことは、  

愛情の証であり、敬意のかたちです。  



もし、今「親の終活をどうすればいいか」と迷っている方がいれば、  

私たち司法書士の役割は、単なる手続き屋ではなく、  

家庭の思い出と想いを整理し、次世代に渡していく“伴走者”であるべきだと思っています。  



小さな不安も、どこから話せばいいか分からない想いも、どうぞお気軽にご相談ください。  

家庭のことだからこそ、一緒にじっくり考えていきましょう。


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