遺言書作成のメリット

「遺言書」は家族への最後のメッセージ。
相続トラブルを防ぎ、あなたの想いを確実に伝えましょう！

１．遺言書とは？

遺言書とは、「自分の財産をどのように分けるか」を明確に示すための書類です。
法的に有効な遺言書を作成することで、相続トラブルを防ぎ、
家族に安心を遺すことができます。
最近では、「遺言書を書いておけばよかった…」と後悔するケースが増えています。
相続が発生すると、遺された家族は財産の分け方を決める必要がありますが、
遺言書がないと意見の食い違いが生じ、「争族（そうぞく）」に発展することも…。
では、遺言書を作成するとどのようなメリットがあるのでしょうか？

２．遺言書を作成する５つのメリット

①相続争いを防げる

相続人同士で意見が食い違い、「争族」となるケースは少なくありません。
例えば、以下のようなケースがよくあります。

• 兄弟で財産の分け方に意見が合わず、話し合いが長引く
• 特定の相続人が「もっともらうべき」と主張して揉める
• 不動産が主な財産で、売却・分割の方法についてトラブルになる

遺言書があれば、財産の分け方が明確になり、
相続人の間で揉めるリスクを大幅に減らせます。

②財産の分け方を自由に決められる

法律では、相続人ごとの取り分がある程度決まっています（法定相続）。
しかし、遺言書があれば、特定の相続人に多くの財産を遺すことや、
相続人以外（例えば内縁の妻や孫、介護してくれた人）に遺贈することも可能です。

【 具体例：お世話になった孫に財産を遺すケース 】
法定相続では、孫は相続人になりません。
しかし、「生前に面倒を見てくれた孫に財産を遺したい」と考える場合、
遺言書があれば実現できます。

③手続きがスムーズになり、相続人の負担を減らせる

遺言書がない場合、相続人全員の同意が必要になることが多く、手続きが複雑になりがち
です。しかし、遺言書があれば、原則としてその内容に従って手続きできるため、
相続人の負担が大幅に軽減されます。

【 具体例：銀行の相続手続き 】
遺言書がないと、銀行口座の名義変更や解約には、全相続人の戸籍・印鑑証明書などの
提出が必要になります。しかし、遺言書があれば、指定された相続人がスムーズに手続きを進めることができます。

④事業承継や不動産の分割がスムーズに

自営業や会社経営をされている方、不動産を多く所有している方は、
遺言書で「誰がどの財産を引き継ぐか」を明確にすることで、
スムーズな事業承継や資産管理が可能になります。

【 具体例：事業を長男に継がせるケース 】
例えば、ご主人様が会社経営されており「事業は長男に継がせたい」と考えている場合。
遺言書がなければ、全相続人で遺産分割協議をする必要があり、
経営の引き継ぎがスムーズに進まないことも…。
遺言書を作成しておけば、会社の株式や経営権を特定の相続人に継承させることが
できるため、事業を安定して継続できます。

⑤特定の人に感謝の気持ちを伝えられる

遺言書は、単なる財産の分け方を決めるものではありません。
「お世話になった人に財産を遺したい」、「特定の団体に寄付したい」など、
ご自身の意思を反映させることもできます。

【 具体例：介護してくれた長男の妻に財産を遺贈 】
例えば、「長年介護をしてくれた長男の妻に、感謝の気持ちとして財産を遺したい」と
考えても、法定相続人ではないため、遺言書がないと財産を渡せません。
しかし、遺言書を作成すれば、相続人以外の人にも遺産を遺すことが可能です。

３．遺言書作成は司法書士に相談を！

「遺言書を書いてみたいけど、どこから手をつけていいかわからない…」
そんな方は、司法書士に相談することで、確実で安心な遺言書を作成できます。

• 財産の整理・分割のアドバイス
• 法的に有効な遺言書の作成支援
• 相続人の負担を減らすためのサポート