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遺言書のお話

2025年11月08日

高齢おひとり様の時代に備える──80代の親と40代の子が共に向き合う「これから」の話

大阪の遺言書作成サポート司法書士ゆいごんのしげもり

※炙り豚ちゃーしゅーレア鶏チャーシュー

高齢おひとり様の時代に備える──80代の親と40代の子が共に向き合う「これから」の話


 


【はじめに】


「おそらく私自身も高齢おひとり様になるんだろうなと思っております」


これは2025年11月6日、参議院での代表質問の中で高市早苗総理が語ったひと言です。静かでありながら、非常に重みのある言葉でした。


今、私たち40代は「80代の親の老後を支える」と同時に、「自分自身の老後」にも向き合い始めなければならない世代です。いわゆる“ダブルケア”や“サンドイッチ世代”とも呼ばれ、仕事・子育て・介護と、さまざまな役割を同時に担っている方も多いでしょう。


この記事では、今回の国会答弁をきっかけに、増加する「高齢おひとり様」の現実と、私たち40代がいまできる“老後の備え”について、司法書士としての視点から丁寧に解説していきたいと思います。


 


【ニュースの背景と現状】


立憲民主党の塩村あやか議員は、質問の中で次のように指摘しました。



「我が国では、65歳以上の1人暮らしが急増しており、2040年には1041万人に達すると推計されている。65歳以上の世帯では、単身世帯が全体の半数を超える状況だ」




これは、社会構造の大きな変化を表しています。少子化・未婚化・非婚化が進み、核家族が一般化した現代では、高齢になってもひとりで暮らす人が確実に増えています。



また、こうした中で登場してきたのが、「看取り代行」や「死後事務代行」などを担う民間業者です。身寄りのない高齢者や、家族との距離がある方にとっては頼もしい存在にもなり得ますが、その一方でトラブルも少なくありません。高額な費用を請求されたり、契約内容が不明確だったりといったケースも報告されています。



この問題に対して、高市総理は以下のように答弁しました。




「高齢者が最期まで安心して暮らせる社会をつくることが重要。昨年6月、厚生労働省を中心に『高齢者等終身サポート事業者ガイドライン』を策定し、関係省庁が連携して周知を進めている」




ガイドラインでは、法令順守や契約内容の明確化、利用者保護に関する留意点が示されていますが、現場での周知・徹底はまだまだこれからという段階です。



 



【司法書士として現場で感じる変化】



司法書士として日々相談を受ける中で、私はこの問題が決して“他人事”ではないことを痛感しています。



たとえば、以下のような相談が増えています:





  • 「一人暮らしの母が、もし倒れたらどうなるの?」



  • 「親が認知症になったとき、財産の管理はどうしたらいい?」



  • 「死後の手続きを頼める人がいないけれど、どうしたら…?」




こうした声に対して、法的に備える手段は実はしっかりと用意されています。





  1. 任意後見契約

    本人の判断能力がしっかりしているうちに、将来の支援者(受任者)を選び、財産管理・身上保護を委ねる契約です。



  2. 死後事務委任契約

    亡くなった後に必要となる事務(葬儀、住居の片付け、公共料金の解約など)を、信頼できる人や専門職に任せておく契約です。



  3. 遺言書の作成

    財産の分け方を明確にし、相続トラブルを避けるために不可欠です。特に法定相続人がいない場合は重要度が高まります。



  4. 家族信託

    より柔軟に財産管理を行う手段として注目されている制度です。親の財産を信頼できる子に託し、将来の生活資金や介護費用などを計画的に使うことができます。




こうした制度を適切に使えば、老後の不安を大きく減らすことができます。しかし大切なのは、「元気なうちに話し合うこと」「備えること」なのです。



 



【40代が今できる、親と自分の未来への備え】



「親の老後」と「自分の老後」、この両方に目を向けることは精神的にも時間的にも簡単なことではありません。しかし、だからこそ今のうちにできる小さな一歩を積み重ねておくことが、将来の安心につながります。



以下に、今すぐできる備えをいくつか紹介します。



1. 親と話す勇気を持つ



「まだ元気だからいいよ」と言われるかもしれません。それでも、何も起きていない今だからこそ、笑いながらでもいいので話をしておくことが大切です。





  • 誰に手続きを頼みたいか?



  • 財産や通帳はどこにあるのか?



  • 入院や介護の希望はあるか?




こうした会話が、将来のトラブルを未然に防ぎます。



2. 自分自身の終活にも目を向ける



40代の今、自分に“もしも”のことがあったら、家族は困らないか?

エンディングノートを書き始めてみるのも良いでしょう。





  • 保険、ローン、貯蓄の確認



  • 子どもの教育や進学への備え



  • 自分が一人になったときに頼れる人のリスト




未来の自分の安心は、今の自分が作るものです。



3. 専門家に相談する



不安や疑問を抱えたままにせず、専門家に相談してみましょう。

司法書士は、「法律」と「生活」をつなぐ役割を果たす専門職です。特に老後や相続に関する備えについては、親身に寄り添ってくれる存在です。



 



【まとめ】



高市総理のひと言が、社会の深い問題を改めて浮き彫りにしました。

「高齢おひとり様」が珍しくない時代。



私たち40代は、





  • 80代の親の「今とこれから」を支える



  • そして自分自身の「老後の安心」を準備する




──その両方に向き合うことが求められています。



法的な備えは、「難しいこと」ではなく「思いやりの形」です。



司法書士として、私は「安心して生き、安心して旅立てる社会」のお手伝いをしたいと考えています。



親のこと、自分のこと、そして未来のこと。

まずは一度、ゆっくり話してみませんか?



 



 



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