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親のスマホが「遺品」になる前に——80代の親を持つ40代が知っておきたい、デジタル終活のはじめ方
【はじめに】
「お父さんのスマホ、何に使ってたか全然わからなくて…」
「母のパソコン、パスワードが分からず困ってます」
そんな相談を受ける機会が、この数年で本当に増えてきました。
高齢の親御さんをもつ40代・50代の方からすれば、「まさかスマホやパソコンが“遺品”になるとは…」という実感かもしれません。でも現実には、故人のスマホやパソコンの中に、重要な連絡先・契約情報・家族写真などが残され、遺された家族が困ってしまう「デジタル遺品」のトラブルが増えています。
そんな中、2025年11月15日の「いい遺言の日」に合わせ、日本PCサービス株式会社が発表した最新動向によれば、**デジタル遺品に関する相談件数が前年同月比120%に増加**。さらに、**過去5年間で最多件数**だったそうです。
本記事では、司法書士としての経験も踏まえながら、40代が今からできる「親のデジタル終活」について分かりやすく解説します。
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【なぜ今、“デジタル終活”が必要なのか?】
昔は、遺品といえば通帳や印鑑、紙の書類が主でした。ところが、今はどうでしょう。通帳はネットバンキングへ、写真はスマホやクラウドへ、書類もPDFやメモアプリに保存される時代です。
つまり、親が亡くなったときに何がどこにあるのかを「見える化」しておかないと、
- 財産が見つけられない
- サブスクの解約ができない
- 大事な家族の写真が消えてしまう
というトラブルが起こる可能性があるのです。
実際に私の事務所でも、
「パスワードが分からず、ネット銀行の残高が確認できない」
「サブスクの課金がずっと続いていた」
というケースに、たびたび出会います。
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【デジタル遺品とは?司法書士が見る“現場”の課題】
「デジタル遺品」とは、故人のスマホ・パソコン・クラウド・SNSアカウントなどに残された、デジタル上の財産や情報のことです。
司法書士の立場で言えば、特に以下のような点が問題になりやすいと感じます:
1. **資産の所在が分からない**
ネット銀行や証券口座、暗号資産などが、通帳のない“目に見えない財産”として残され、相続人が把握できないままになってしまう。
2. **重要な契約の解約漏れ**
サブスクリプション型のサービス(Netflix、Amazon Prime、新聞購読など)は、本人以外の解約が難しく、放置されるケースも。
3. **プライバシー問題**
個人のスマホには、家族に見られたくない情報も入っているため、生前の意思が分からないまま取り扱いに悩むご家族も多くいます。
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【40代ができる「親のデジタル終活」3ステップ】
**ステップ①:親との会話を始めてみる**
「スマホの中の大事な写真って、どこに保存してるの?」
「ネット銀行って使ってる?」
など、やわらかい会話から入るのがコツです。最初から「終活しよう!」というと警戒されるので、“大事な思い出を守るため”というスタンスがよいでしょう。
**ステップ②:パスワード・契約の「見える化」**
・パスワード管理アプリやノートを用意する
・銀行口座、証券、保険、スマホ契約、サブスクなどを書き出す
など、リスト化しておくことが重要です。すぐに完璧にする必要はありません。一つひとつ確認していけば大丈夫です。
**ステップ③:「もしも」のときの意志を書き残す**
法的に有効な「遺言書」を作成するのが理想ですが、まずは簡単なメモでも構いません。「スマホの中の写真は、◯◯に保存していて、大切だから消さないで」など、家族が迷わないためのメッセージがあるだけで、安心感が大きく違います。
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【無料ガイドを活用して、今すぐ始めよう】
デジタル遺品の管理をどう始めたらいいか分からない方へ、日本PCサービスが無料で配信している『デジタル整理ガイド』はとても参考になります。
▶︎ ダウンロードはこちら:https://www.4900.co.jp/service/memento.php
今はまだ親も元気。でも「もしものとき」のために、今から少しずつ準備しておくことが、家族を守る大切な一歩になります。
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【まとめ】
私たち司法書士は、「万が一のときに困らないための準備」を支援する仕事でもあります。紙の遺言書や相続手続きだけでなく、**“デジタル”の終活も、これからの時代には欠かせないテーマ**です。
高齢の親がスマホやパソコンを使うようになった今こそ、「デジタル遺品」について家族で考えてみませんか?
「終活」は、命の準備ではなく、“想いをつなぐ整理”です。
あなたとご家族が安心して暮らせるよう、身近な一歩から始めてみてください。