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80代の親を持つ40代へ──人口減少時代の「住まいの終活」
~リバースモーゲージは親と家族にとっての新たな選択肢となるか~
【はじめに】
「親が高齢になっても、住み慣れた家で暮らし続けたい」
そんな願いを持つ80代の親世代と、「その暮らしを支えたい」と思う40代の子世代。
しかし、介護費用・生活費の不安、老朽化した家屋の修繕、そして万が一の施設入所――
そうした現実を前に「住まいをどうするか?」という終活的な視点が求められています。
今回は、その“住まいの終活”の選択肢の一つとして注目される「リバースモーゲージ」について、司法書士としての視点も交えながら掘り下げてみます。
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【リバースモーゲージとは?】
自宅を担保に資金を借り、契約者が亡くなった後に売却して返済するという仕組み。
老後の生活資金や介護費用の確保手段として、徐々に注目が集まっています。
メリットは、「自宅に住み続けながら資金を得られる」こと。
しかし一方で、制度的・個人的な課題が多く、実際の利用はまだ限定的です。
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【制度面の課題:利用できる住宅に制限あり】
都市部の一戸建ては融資を受けやすい一方、地方やマンションは条件が厳しい。
建物よりも「土地」の評価に依存するため、都市圏と郊外で格差が生じやすいのが実情です。
→ 住宅のリノベーションや、中古住宅市場の活性化など、長期的な政策整備が求められます。
また、金利や地価の変動、長生きによる支払額の増加といった「三大リスク」も存在。
これらは商品設計で緩和されつつあるものの、契約前の十分な理解と資金計画が不可欠です。
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【個人面の課題:低い認知度と理解度】
50代以上でも認知度は20%程度。
「聞いたことはあるけれど内容がわからない」と答える人も多く、理解不足による誤解や不安が利用を妨げています。
特に金融リテラシーが高くない場合、「そもそも検討対象にならない」ケースも。
家族や専門家を交えた相談の機会が増えれば、より良い選択につながる可能性があります。
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【相続の意識:「家を子どもに残したい」という気持ち】
リバースモーゲージは、契約者の死亡後に自宅を売却して清算するのが基本。
そのため、「子どもに家を残したい」という思いが強い方には抵抗感があるかもしれません。
ただし、近年は「自分たちの老後資金に使ってよい」「財産を使い切って人生を楽しんでほしい」と考える子世代も増えており、家族の価値観によっては選択肢となり得ます。
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【認知症リスクと契約の難しさ】
リバースモーゲージは高齢期に契約することが多いため、認知機能の低下リスクがつきまといます。
契約後に認知症を発症すると、物件の管理や金融判断が困難に。
最近では「家族信託」や「後見制度」を組み合わせて対応する商品も出てきていますが、事前の備えが重要です。
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【司法書士としての視点:備えは“親子で話し合う”ことから】
高齢の親がリバースモーゲージを利用できるかは、個々の事情によります。
司法書士として、以下のようなステップでの準備をおすすめしています。
1. **親の想いを聴く**:「できれば住み続けたい」「子どもに残したい」など、まずは気持ちを共有。
2. **不動産の状況を確認**:権利関係や評価額、ローン残債の有無などの確認。
3. **認知症対策も含めた資産管理の設計**:家族信託や任意後見契約の検討も。
4. **専門家と連携して情報を整理**:信頼できる金融機関や士業との相談。
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【まとめ:住まいの終活は、家族の対話から始まる】
「住み続ける」「売却する」「貸す」「担保にする」……
選択肢は多様化していますが、大切なのは、
**「本人の意思」**と**「家族の納得感」**を両立させることです。
リバースモーゲージはその一助となる可能性を秘めた制度です。
しかし、理解不足や制度の壁もあり、慎重な判断が求められます。
司法書士として、住まいや資産にまつわる終活をサポートし、
安心して老後を過ごせるよう、丁寧な支援を続けていきたいと思っています。
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????【この記事のポイント】
・リバースモーゲージは高齢者が自宅に住みながら資金を得る仕組み
・制度的・個人的な課題が多く、十分な理解と備えが必要
・家族での対話と専門家への相談が、安心な選択につながる
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しげもり法務事務所では、高齢者支援・相続・家族信託などのご相談を承っております。
大切なご家族の「これから」を一緒に考えましょう。