

※家系ラーメンチャーシュー・たまご・キャベツトッピング
# 【実録解説】長嶋茂雄さんの7億円豪邸相続から学ぶ|40代・50代が知っておくべき「相続放棄という選択」と心の備え
2025年6月に89歳で亡くなられた、野球界のレジェンド・長嶋茂雄さん。
年明けに報道されたのは、彼が56年間住まわれた**田園調布の豪邸(時価7億円)**の相続登記が完了したというニュースでした。
しかし、登記簿を確認すると、長男である長嶋一茂さんの名前はなく、**長女・次女・次男の3人で不動産を相続した**ことが明らかになりました。
この話題、一見「芸能ニュース」のように思われるかもしれませんが、実は…
---
### ???? 高齢の親をもつ40代・50代にとって、極めて現実的な“相続のリアル”が詰まっているのです。
この記事では、長嶋家のケースを司法書士としての視点から丁寧に読み解き、
**「親の相続で後悔しないために、今できること」**について5000文字でわかりやすくご案内します。
---
## 【第1章】長嶋邸の相続登記から見えてきた事実
今回の報道で明らかになった内容を整理すると、以下のような事実が確認されました:
- 登記されたのは、東京・田園調布にある長嶋邸(土地約590㎡、延床330㎡)
- 推定時価は土地だけで7億円超
- 登記簿には長女・次女・次男の名前が記載(3分の1ずつ共有)
- 長男・一茂さんの名前は記載されていない
このことから考えられる可能性は主に3つです。
1. **一茂さんが相続放棄をした**
2. **遺言で不動産を他のきょうだいに譲るよう指定されていた**
3. **代わりに現金・金融資産などを受け取った**
報道では、一茂さんが過去のテレビ番組で「実家の相続は放棄している」と明言していたこともあり、
**相続放棄によって不動産の共有を避けた**可能性が高いと見られています。
---
## 【第2章】相続放棄は“逃げ”ではなく“戦略的選択”
一般的に「相続放棄」という言葉にはネガティブな印象を持たれがちです。
「財産を受け取らないなんて、もったいない」「親不孝では?」と感じる方も少なくありません。
しかし、実際の現場では、相続放棄はむしろ**トラブルや将来的なリスクを避けるための戦略的な選択肢**として行われることが多いのです。
### ✅ 相続放棄が検討される具体的なケース
- **高額不動産のみが遺産で、現金がない**
- 相続税の支払いが困難。納税資金のために不動産売却を迫られる。
- **不動産の共有を避けたい**
- 管理・売却・利用などで意見が分かれるリスクがある。
- **家族間の関係性に配慮**
- 他のきょうだいに譲ることで、感情的な摩擦を避けられる。
- **疎遠だった親の財産を受け取りたくない**
- 過去の確執や心情的な理由。
今回の長嶋家のように、明らかに「話し合いがされていた」と見える場合は、
むしろ**家族間の信頼関係が築かれていた証拠**とも言えるのです。
---
## 【第3章】登記を見れば、遺言や相続放棄の“痕跡”が見える
司法書士として注目したいのは、「登記を見ることで、家族間の選択や背景が垣間見える」という点です。
今回の事例では:
- 登記されたのは、3人の子による**法定相続割合ではない相続(1/3ずつ)**
- 長男は登記に記載されておらず、**意思を持って不動産を受け取らなかったと見られる**
これらは、遺産分割協議または遺言、または相続放棄によって導かれた結果です。
ただし、**登記だけでは全てを把握することはできません。**
背後にある事情や家族間の合意形成こそが、真の“相続のカタチ”を作るのです。
---
## 【第4章】親が80代になったら考えたい、相続の「準備」と「対話」
もしあなたのご両親が80代に差しかかっているなら、
**“いつか”ではなく、“そろそろ”相続について考え始めるタイミング**かもしれません。
### ????今からでもできる相続準備
1. **親の財産の棚卸しを一緒に行う**
- 不動産・預貯金・保険・有価証券・負債の確認
2. **不動産の評価を知る**
- 固定資産税評価額だけでなく、時価や流通性も把握
3. **共有ではなく“単独名義”か“売却”を前提に考える**
- 利活用・売却・納税資金の捻出を見据えたプラン設計
4. **きょうだい間で話し合う“時間”をつくる**
- 感情的な対立を避けるために、元気なうちにこそ
### ✅ポイント:相続対策は“財産対策”ではなく“家族対策”
相続対策というと、つい税金や財産の話に目が向きがちです。
しかし、実際に一番大切なのは**「家族が揉めないこと」**。
そのためにも、「話す」「聞く」「書き留める」ことが非常に重要です。
---
## 【第5章】長嶋家のケースに学ぶ、相続の“未来設計”のヒント
報道によれば、今回相続された不動産は将来的に**売却される可能性が高い**と見られています。
理由は明白です。
- 相続税の納税資金を確保するため
- 3人で不動産を共有することによる利活用の難しさ
- 生活拠点がバラバラである可能性が高い
このように、「分けにくい不動産」は、**現金化=売却**によって解決されることが多くあります。
### ????「家を残すこと」より、「家族を残すこと」が大切
親としては、「この家を残したい」という思いがあるかもしれません。
しかし、それがきっかけで相続人同士が争ってしまっては本末転倒です。
残すものが“家”ではなく、“感謝の気持ち”や“家族の関係”であるよう、
私たちは日頃から**“相続という物語の準備”**を始めておく必要があります。
---
## 【第6章】司法書士として伝えたいこと 〜“相続”は法律だけではなく、家族の物語です〜
司法書士として、日々たくさんの相続手続きをお手伝いする中で、いつも思うのは:
**相続は、法律の問題であると同時に、“人の心”の問題である。**
登記をして完了、というのは“手続き”の側面でしかありません。
そこには、親の思い、家族の歴史、きょうだいの距離感、未来への希望…
さまざまな“見えない要素”が重なり合っています。
長嶋茂雄さんという国民的スターの遺産がどう扱われたかというこの事例を通じて、
相続というテーマが、少しでも身近なものとして伝われば幸いです。
---
## 【おわりに】相続に「正解」はない。でも、備えることはできる
人はいつか必ず亡くなります。
だからこそ、私たちは、
**「その時」に慌てないための準備**をしておく必要があるのです。
✅ 親の財産を知ること
✅ 家族と話すこと
✅ 自分の考えも整理しておくこと
これらは決して“縁起でもないこと”ではなく、
**家族を思うからこそ必要な、大切な“愛の行動”**です。
---
### ✍️ 相続・不動産の登記・遺言書作成のご相談は、いつでもご連絡ください。
大阪・司法書士しげもり法務事務所
繁森 一徳(しげもり かずのり)
― 40代・50代のための相続と終活のパートナーとして ―