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80代の親を持つ40代へ|85歳祖父が新築に「2022」…日付を書く習慣から考える終活と相続準備
■ はじめに
「またやったか…」
積水ハウスで建てた新築住宅の水切り部分に、大きく黒ペンで書かれた「2022」の文字。
それを書いたのは、85歳のおじいさま。
買ったものすべてに“購入日と金額”を書き込む――。
そんな祖父の習慣が、とうとう新築住宅にまで及んだというニュースが話題になりました。
一見すると微笑ましくもあり、家族からすれば少し困った出来事。
しかし司法書士として高齢者支援に携わる立場から見ると、このエピソードにはとても大切なヒントが詰まっていると感じました。
今日は「日付を書く祖父」から見えてくる、家族の記録と終活の在り方について考えてみたいと思います。
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■ なぜ“日付を書く”のか?
記事によると、おじいさまが日付を書き始めたのは50代以降。
理由はとてもシンプルでした。
「いつ買ったか忘れるから」
「当時の相場を思い出せるように金額も書く」
さらに40年以上、家計簿と日記をつけ続けているとのこと。
これは決して“変わった癖”ではありません。
むしろ「記録を大切にする人」の姿勢そのものです。
高齢になると、
・いつ購入したのか
・いくらで買ったのか
・修理や交換の時期はいつか
こうした情報が分からなくなることに、不安を感じる方は少なくありません。
“書く”という行為は、その不安を自分なりに解消する方法だったのだと思います。
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■ 司法書士の現場で感じる「記録の力」
相続や高齢者支援の現場では、こんな場面によく出会います。
「この不動産、いつ建てたんでしたっけ?」
「いくらで購入したか分からないんです」
「リフォーム費用の記録が残っていなくて…」
不動産の取得時期や金額は、税務や相続手続きにおいて重要になることがあります。
また、固定資産税や減価償却、売却時の譲渡所得計算など、後から必要になるケースも少なくありません。
85歳のおじいさまの行動は、
ある意味で“超アナログな資産管理”とも言えます。
家の外壁に書くのは少し大胆ですが(笑)、
「記録を残す」という発想自体は、とても理にかなっているのです。
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■ 家族の受け止め方もまた“終活”
今回印象的だったのは、お孫さんの言葉です。
「祖父が書いて母が怒る、というやり取りができるのは、頑張ってもあと20年あるかないか。だから見守りたい」
この視点は、とても温かいものです。
高齢の親の行動に、
・困ること
・直したくなること
・つい注意してしまうこと
たくさんあります。
しかしそれは、
“その人らしさ”でもあります。
終活とは、
単に財産を整理することではありません。
「その人の生き方や習慣をどう受け止め、どう残すか」
これも立派な終活の一部です。
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■ では、どう備えればよいのか?
今回のケースをきっかけに、40代・50代の皆さまにお伝えしたいことがあります。
80代の親を持つ世代こそ、
・不動産の取得時期や契約書の保管場所を確認する
・固定資産税の通知書を一緒に見てみる
・家計簿や通帳の整理方法を共有しておく
こうした“軽い対話”を始めてみてください。
外壁に書かなくても(笑)、
・エンディングノート
・不動産一覧表
・購入履歴のまとめ
といった形で残しておくと、将来の相続手続きが格段にスムーズになります。
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■ まとめ ― 記録は、愛情のかたち
「2022」と書かれた新築住宅。
それは単なる落書きではなく、
“忘れたくない”という思いの証だったのかもしれません。
40年続けた家計簿。
家電に書かれた日付と金額。
それは「きちんと暮らしてきた証」であり、
家族へのメッセージでもあります。
もし親御さんに独特の習慣があったとしても、
それをただ“困ったこと”として終わらせるのではなく、
「なぜそうするのだろう?」
と一歩踏み込んでみる。
そこから、やさしい終活の第一歩が始まるのだと思います。
司法書士として、私は
“揉めない相続”だけでなく、
“思い出せる相続”を支えるお手伝いをしていきたいと考えています。
今日、ぜひ一度。
ご両親にこう聞いてみてください。
「この家、いつ建てたんだっけ?」
そこから、家族の物語がまたひとつ動き始めるかもしれません。