

※アワアワ白湯レアチャーシュー2種花びらまみれ
【遺贈寄付とは?】80代の親を持つ40代が知っておきたい「人生最後のお金の使い方」と相続対策
2026年2月26日、西武信用金庫(東京都中野区)が、遺贈寄付の普及を目指す公益財団法人「Will for Japan」と連携協定を結んだというニュースが報じられました。
相続財産の一部を、亡くなった後に寄付する「遺贈寄付」。
今、この仕組みが少しずつ広がりを見せています。
本日は、80代の親を持つ40代の皆さまに向けて、このニュースを司法書士の視点から解説したいと思います。
―――――――――――――――――
■ 遺贈寄付とは何か?
―――――――――――――――――
遺贈寄付とは、遺言書によって、自分の財産の一部または全部を、NPO法人や公益団体、自治体などに寄付することです。
今回の報道によれば、Will for Japanは遺言書作成費用を最大10万円助成。本年度だけで約150件の申し込みがあり、遺贈寄付の総額は約58億円にのぼるとのこと。
「人生最後のお金の使い方は選べることをもっと知ってほしい」
代表理事のこの言葉には、大きな意味があります。
―――――――――――――――――
■ 80代の親世代に起きている価値観の変化
―――――――――――――――――
高度経済成長を支えてきた今の80代の方々は、
・子どもに全財産を残すのが当然
・家を守ることが第一
という価値観を持つ方も多い一方で、
・社会に何か役立つ形で使ってほしい
・自分の意思で最終的な使い道を決めたい
と考える方も増えています。
家族観の変化や、社会貢献意識の高まりが背景にあります。
―――――――――――――――――
■ しかし、実務には注意点がある
―――――――――――――――――
遺贈寄付は「良いこと」ですが、手続きは決して簡単ではありません。
司法書士の立場から見ると、特に注意すべき点は次の3つです。
① 遺留分への配慮
法定相続人には「遺留分」という最低限の取り分があります。これを侵害すると、後にトラブルになる可能性があります。
② 受遺者(寄付先)の適格性
団体が将来も存続しているか、受け入れ体制があるかを確認する必要があります。
③ 遺言書の形式
自筆証書遺言か、公正証書遺言か。内容が不明確だと執行が困難になります。
「思い」はあっても、法的に整っていなければ実現できません。
―――――――――――――――――
■ 40代の子世代ができること
―――――――――――――――――
80代の親を持つ40代の皆さま。
親御さんが、
「自分のお金、最後はどう使われるんやろな」
「ちょっと寄付も考えてるんや」
とつぶやいたことはありませんか?
その言葉は、とても大切なサインです。
・否定しない
・急がせない
・一緒に情報を集める
この姿勢が、親子関係を守りながら意思を尊重する第一歩になります。
―――――――――――――――――
■ 「残す」だけでなく「託す」という発想
―――――――――――――――――
相続は、「財産を分ける手続き」だけではありません。
・家族に残す
・団体に託す
・地域に還す
人生最後のお金の使い方は、本来「選べる」ものです。
そのためには、
✔ 家族で話し合うこと
✔ 専門家に相談すること
✔ 早めに準備すること
が大切です。
―――――――――――――――――
■ 司法書士として思うこと
―――――――――――――――――
私は、17回試験に挑戦し、司法書士になりました。
だからこそ思うのです。
「意思を形にする」ことの大切さを。
遺贈寄付も、相続対策も、根底にあるのは“想い”です。
高齢者が安心して、自分の人生を自分で締めくくれる社会。
その支えになるのが、正しい法的準備です。
80代の親を持つ40代の皆さま。
「まだ元気だから大丈夫」ではなく、
「元気な今だからこそ話せる」テーマとして、
ぜひ一度、ご家族で話し合ってみてください。
人生最後のお金の使い方は、選べます。
そして、その選択を支えるのが、私たち専門家の役目です。