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遠方の実家の相続をスムーズに進めるカギとは?~専門家に頼った人・頼らなかった人のリアルから考える“後悔しない選択”~
相続という言葉には、多くの方が少なからず不安や緊張を抱えているのではないでしょうか。
それが「遠方の実家」の相続となると、さらに複雑な事情が絡み合い、手続きだけでなく精神的な負担も大きくなりがちです。
今回は、東京新宿法律事務所が2024年に実施した「地方の実家の相続」に関する調査(対象:40代以上の相続経験者330人)の結果をもとに、司法書士として日々相談を受けている立場から、このテーマに対する私なりの考察と、スムーズに相続を進めるための実践的なヒントをまとめました。
【調査結果】遠方の実家の相続手続きで「苦労した」人の55%が専門家に相談していた
今回の調査では、地方の実家に関する相続を経験した330人のうち、相続手続きに「苦労した」と答えた人は半数以上。さらに、その「苦労した」と感じた人たちのうち、**55%が弁護士や税理士などの専門家のサポートを受けていた**ことがわかりました。
一方、「苦労しなかった」と回答した人も45.5%存在し、その中でも**43.3%が専門家の支援を受けていた**とのことです。つまり、専門家を頼ったからといって、必ずしも「楽になる」とは限らず、それでも**多くの方が「頼んでよかった」と感じている**という現実があります。
この数字の背景には、相続という手続きの“二面性”があります。
- 法的・実務的な煩雑さ(書類の作成や提出、法定相続分の確認など)
- 心理的・人間関係的な困難(相続人同士の関係、遺産の分け方の話し合いなど)
司法書士としての経験上、この2つは別々に見えるようで実は深く結びついており、特に**距離的に離れていることでコミュニケーションが取りづらくなるケース**では、手続きが長期化したり、トラブルの火種になってしまったりすることが少なくありません。
【体験談にみるメリット】依頼者が感じた4つの「頼んでよかった」
調査では、実際に専門家に依頼した人が感じた主なメリットも明らかになりました。
1. **手続きがスムーズに進んだ(47.5%)**
2. **ミスや漏れがなく安心できた(43.4%)**
3. **不安やストレスが軽減された(41.4%)**
4. **時間と手間を大幅に省けた(41.4%)**
これらの声からは、単なる「手続き代行」ではなく、**専門家に相談することで得られる心理的な安心感や時間的な余裕の価値**が伝わってきます。
たとえば、不動産登記の名義変更ひとつを取っても、必要書類の収集、法務局への申請、相続人間の同意書類の整備など、慣れない作業が山のようにあります。これを初めて経験される方にとっては、何から手をつければいいのかすらわからないことが普通です。
「誰に、どのタイミングで、何を出せばいいのか?」
「期限はいつまで? 罰則はあるの?」
「登記漏れがあったらどうなるの?」
こうした不安を一つひとつ丁寧に解消し、かつミスなく確実に進めていくことが、専門家に相談する最大のメリットだと私は考えています。
【苦労しなかった人の共通点】実は、話し合いと関係性がカギだった
では一方で、「専門家に頼らずともスムーズに相続を終えられた人」にはどのような特徴があったのでしょうか?
調査では、苦労しなかったと答えた人たちの理由として、以下のような結果が出ています。
- **相続人間での話し合いがスムーズだったため(53.3%)**
- **相続人が少人数だったため(48.0%)**
- **専門家に依頼したため(25.3%)**
この結果からわかるのは、**「話し合いがうまくいったこと」こそが最大の成功要因**だったということです。
実際のところ、相続トラブルの多くは金額の多寡よりも、**“相手が何も言わずに勝手に進めた”という不信感や誤解から生まれるもの**です。特に遠方に住んでいる親族同士では、連絡不足や情報の共有が遅れることが多く、それが無用な摩擦を引き起こしてしまいます。
司法書士としての私の立場でも、単なる手続きの「代理人」ではなく、**相続人間の橋渡し役として、言いづらいことを丁寧に代弁しながら話を整えていく**という役割が求められる場面が増えています。
【高齢の親と事前にできる準備】“終活”は相続トラブルの最大の予防策
相続をスムーズに進めるための最も効果的な方法のひとつが、「親が元気なうちに事前に話し合っておくこと」です。
これは言うは易く、行うは難し。
「相続の話なんて縁起でもない」
「親にそんな話を切り出せない」
そんな声を多くいただきます。
しかし、今後高齢化がさらに進む日本では、親子間の相続について**早めに話し合うことが「家族の思いやり」につながる時代**になってきました。実際に、ご高齢の方から「元気なうちにちゃんと手続きを整えておきたい」というご相談も増えてきています。
たとえば:
- 自宅の名義をどうするか
- 預貯金や保険の整理
- どの子どもに何を託したいか
- 遺言書や家族信託の活用
こうしたテーマを、専門家を交えて客観的に整理することで、親子ともに安心して日々を過ごすことができるようになります。
【まとめ】専門家の力は「法律」だけでなく「家族の潤滑油」として
遠方の実家の相続において、「何から始めればいいのかわからない」「書類の準備が難しい」「親族に説明しづらい」という悩みは非常によくあることです。
だからこそ、**専門家に早めに相談することが“未来の安心”への第一歩**になると、私は日々実感しています。
相続に正解はありません。
けれど、後悔の少ない選択はあります。
「もっと早く相談しておけばよかった」
「誰かに間に入ってもらえば、兄弟仲がこじれなかったかも」
そんな声を聞くたびに、私たち司法書士の役割の大切さを痛感します。
大阪で司法書士をしておりますが、遠方の実家に関する相続のご相談はオンラインでも対応可能です。
ご家族の未来に不安を残さないために、今できることを一緒に考えていきませんか?
**どうぞお気軽にご相談ください。安心して次の世代へつなぐ、そのお手伝いをいたします。**
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司法書士しげもり法務事務所
繁森 一徳(しげもり かずのり)
大阪市にて相続・高齢者支援を専門に活動中
高齢の親御さんをもつご家族、相続で悩まれている方へ
「安心と納得の相続」を一緒に考えていきましょう。